地下鉄で広州空港へ

広州では地下鉄が広範囲に運営されていて空港の近くにも駅があったので利用するつもりで路線図を旅行前に調べていたが、ホテルの近くの駅は2号線の駅で、2号線の終点駅で3号線に乗り換えて空港まで行くようになっていた。

2号線の終点駅まででもかなり距離はあったと思うが電車のスピードが速いので早く着いた。昨日のタクシーよりこちらの方が早かったかもしれない。車は信号で止まったり、途中渋滞したりして遅くなるが電車はそれがないのもあると思う。料金もトークンは数十元だったので昨日もこちらにすればよかったと思ったが乗り場を探す時間がなく早くイベントに行きたかったので仕方なかった。

2号線の終点駅に着いたら向かい側のホームが3号線になっていた。降りたところで待っていたらすぐに電車が来たので乗り込んだ。電車は空港南駅へと向かった。

空港南駅の一つ手前の駅でなぜか人がたくさん降りたのでもしかすると空港に近い駅かもしれないと思い自分も降りた。上にエスカレーターで上がると出口があるだけで何か違うようだったのですぐに下のホームへ降りた。降りたところで待っているとすぐに次の電車が来たので目的の空港南駅に行きそこで降りた。

駅の路線図を見ておかしいと気がついたのだが、ネットからダウンロードしていた路線図には空港南駅ともう一つ空港北駅という駅が載っているのだがそれが実際の路線図の案内にはなく空港南駅が終点になっていた。

不思議に思って電車に乗っていたら、電車の中にある路線図には別に9号線というのがありそれが空港北駅に行っているみたいだったがどこから乗るのかわからなかった。どちらの駅も空港に近いだろうと思いとりあえず空港南駅まで行くことにした。

中国で地下鉄に乗る

やっぱり近くの地下鉄の駅から乗ろうと思い階段を下りて行った。乗り場の入り口には日本と同じように自動改札があり、その自動改札を通るにはトークンというものを買わなければいけない。トークンを改札にかざすとゲートが開くようになっている。近くにトークンを買う自動販売機があるのでそこで買った。買い方は旅行前にネットで調べていたので大体わかっていた。このトークは降りるときに回収される。


プラスチック製?


地下鉄の駅にて左側


地下鉄の駅にて右側

トークンを改札機にあててゲートを通り抜けさらに階段を降りると地下鉄の乗り場になっていた。電車に乗るところは日本のニュートラムのようにすべて囲われていて扉のところだけが開閉するようになっていた。

椅子に座り待っていると電車が来たので乗り込んだ。電車の幅は日本のものと比べるとかなり広いようだった。日本では窓側に椅子があり、その間に2人ぐらいしか立てないが、中国の電車では3人は余裕で立つことができた。席の前上あたりに日本のようにつり革もあるが、所々に真ん中あたりにポールが立てられていてそれにつかまるようにもなっていた。

ドアも日本のような横スライド式ではなくバスの扉のように一旦外に移動した後横にスライドするようになっていた。椅子は日本では柔らかな布が使われていてクッションがあるが、中国ではステンレス製だった。形状は日本と同じように横に長かった。この椅子に長く座っているとおしりが痛くなると思う。でもたぶんそれを狙って作ったのではないだろうか。座らずに立ちなさいということなのだろう。

電車のスピードはかなり速かったように思う。次の駅までの距離もかなりあった。日本のJRも次の駅までかなり遠いことがあるが、それぐらいの距離はあったような気がする。スピードもJRはかなり速いがそれぐらいはあったと思う。日本の地下鉄では曲がるところも多く、次の駅までの距離が短いので速さもこんなに速く出せないと思った。

地下鉄の駅へ向かう

宿泊所を出る前に、グーグルマップで周辺を調べ直していたので、今日はどっちへ行くかはわかっていた。旅行前に調べていた時に宿泊所の場所を間違えていたみたいで、実際の宿泊所は通りが1つ違うところにあったようだ。近くには地下鉄の駅があった。

帰りはどうするか考えたがタクシーだとお金がかかるし、地下鉄の駅が近そうだったので地下鉄で広州空港まで行こうと考えた。昨日、空港からこの宿泊所まで行くのに地下鉄で行く予定をしていて、乗り方や路線図などを旅行前に調べていたのだが、電車の乗り場を探す時間がなかったのでタクシーになってしまったのだった。

宿泊所から少し歩いたところで地下鉄の入り口に着いたのだが、広州空港の飛行機の出発の時間までまだだいぶじかんがあるので、近くの駅からではなく、次の駅から乗ろうかと思いそちらに向かって歩き出した。地下鉄の入り口のすぐ近くに前日のイベント会場の塀がありそれに沿って歩いたところ、公園みたいなところの入り口にでた。次の駅に行くためそこを通り抜けるつもりだったが、そこには特別監視と書かれた看板があり嫌な感じがしたので、行く方向を変えイベント会場の周辺の塀に沿ってぐるりと回りまた元の地下鉄の入り口ところに戻って来た。

忘れ物を取りに戻る

慌てて宿泊所に戻り先程のフロントのところに行くと、カウンターの近くに若い男の人が2人いて先程の受付の女の人と何か話をしていた。私に気が付くとこっちを見て何か笑っているようだった。そんなことは気にせず受付の女の人にルータを忘れたことを言った。(たしかI forget in the room my WiFi rooterと言った)

女の人が部屋はまだ空いているので行きなさいと言ったのですぐに先程のエレベーターに乗り込み5階に上がり泊まっていた部屋に行き扉を開けようとしたら閉まっていた。階を間違えたのかと思い6階の同じところにある部屋も見てみたがそこも閉まっていた。

しかたなくまた1階のカウンターに聞きに行こうと思い1階に降りると、受付の女の人はまだ先程の若い男の人と話をしていたがすぐに自分に気が付き部屋は今閉まっているが開けるためすぐに人が来るので待っていてくださいと言ったので再び5階に上がり先程の部屋の前で待つことにした。

待っていたら部屋の清掃担当と思われる黒人の女の人が来て扉を開けてくれた。中に入るとやっぱりWiFiルータとケーブル、USB充電器が充電している状態でコンセントの近くに置いたままだった。

すぐにコンセントから充電器を抜いて、すべてリュックの中に入れてまた1階に降りた。カウンターの女の人は電話中みたいだったので手で挨拶してホテルを出た。

無事チェックアウトできたと思ったら・・・

1階へ降りるためにはエレベーターを使うのだが、このエレベーターは乗り込むところと反対側の扉から出るようになっていた。そのため乗り込んだ側の扉の方に向いて待っていたら、1階についてもいつまでたっても扉が開かないのでおかしいと思い気が付いて後ろを向いたらちょうど開いていた反対側の扉が閉まるところだった。慌てて開くボタンを押して扉を開けて受付のカウンターへ向かった。

受付のカウンターには昨日と違う女の人がいた。その人に電話で言ったのは間違いで自分は今日チェックアウトすることを言ったが、うまく伝わらなかったのでいろいろと片言の英語で説明したところなんとか伝わり、チェックアウトの手続きを始めた。

手続きの際に自分は2日のブッキングをしたが1日しか泊まっていない。けれども料金は2日分となることを言われた。しかたないのでOKと言い、チェックアウトの手続きをし、デポジットの100元も返してもらった。

手続きが終わり宿泊所を出てこれからの予定をどうするか考えながら少し歩いたところで、WiFiルータを部屋に忘れたことに気が付いた。このルータはレンタル品なので無くすと有償になってしまうのだった。

チェックアウトの電話にリーブ?

部屋に電気湯沸かし器があったので湯を沸かそうと思ったが壊れていて使えなかった。また冷蔵庫はコンセントが抜かれていて中には何も入っていなかった。

日本のホテルでは普通冷蔵庫は部屋に入った時には使えるようになっていて中にはミネラルウォーターぐらい入っていることがほとんどだがやはりこの辺りは中国の感覚なのだろう。

また日本ではよくあるルームサービスなどはなく、食事のサービスなどもなさそうだった。サービス面では日本とは違うようだが、この方が合理的かもしれないと思った。

チェックアウトが13時30分というのも珍しかった。日本では10時がほとんどで朝はあまりゆっくりできないが、ここではゆっくりできた。

13時頃に受付けから電話があった。朝早くに起きていたが、昨日までの疲れでぼんやりしていたので、慌てて電話に出ると、部屋を替えてここにリーブするか、チェックアウトするかみたいなことを言った。慌てていたのでよく考えずに電話口で「リーブ」と言ってしまった。

よく考えると「リーブ」はたしか「残る」という意味だった。すぐにカウンターに間違いだと言いに行かないといけないと思い、あわててカバンから出していたものをすべて入れ、カードキーを抜いて1階に降りた。

部屋からの眺めがよかった

朝は7時ぐらいに起きた。ここの宿泊所にはモーニングコールはなかった。

昨日は空港から宿泊所までかなりあわただしく移動してきて、リュックサックの中が乱雑になっていたので一度荷物を整理しようとリュックサックからすべてのものを出して整理し直した。

部屋の中が薄暗いのでカーテンを開けた。昨日この部屋に入った時はカーテンが閉められていたので気が付かなかったが、窓の外を見ると鬱蒼と茂った木の枝が見えた。そこから鳥の鳴き声が聞こえていた。ホテルの横にはビルの4,5階ぐらいまでの高さのある大きな木が数本並んで植えてあった。

たしかこの宿泊所はフォレストという名称だったが、どうして街の中なのにフォレストなのか不思議に思っていたが、この窓からの眺めがまさにフォレストだなあと思った。


この部屋は5階にあったのだがまだ上まで枝が伸びていた

部屋の内装は一部に少し雑なところもあったが昨日の宿泊所と同様に落ち着いた感じで悪くはなかった。昔は中国というと住環境があまりよくないと聞いたことがあったが、そんな感じは全然なく日本によくある宿泊施設とそんなに変わりはなかった。


ここもダブルの部屋で広かった


テレビは液晶で大画面


パックの紅茶があったのでお湯を沸かそうと思ったら湯沸かし器が壊れていた。

宿泊所の向かい側にはマンションらしき建物があり各部屋の窓にはなぜか格子がついていた。台湾で見た住居にもたいがい窓に格子が付けられていた。泥棒が多いのか泥棒除けなのかもしれない。

ようやく部屋に入る

警備員が帰り扉を閉めた後しばらくサッカーの試合を見ていたが宿泊所に来るまでかなり歩いて疲れていたので寝ることにした。

寝る前に汗をかいていたのでシャワーを浴びて下着を替えた。歯を磨いて、顔を洗った。この部屋にはなぜか髭剃りが置いてなかった。前日の部屋にもなかったので中国では髭剃りを置かないのかもしれない。髭剃りは旅行前に持って行こうかと思ったが空港の荷物チェックで引っ掛かりそうなので持って来なかった。

部屋のコンセントでモバイルバッテリーやWiFiルータ、スマートフォンの充電ができた。コンセントは形状が少し違ったが日本のものがそのまま挿せた。

時間は1時を過ぎていた。テレビをつけたままぼんやりとしていたので実際に寝たのは2時くらいかもしれない。部屋に入った時は暑かったがクーラーが効いてくると寒くなってきたのでスイッチを切って。明かりもベッドの横の明かりだけにした。(ここは中国なので後で電気代を請求されるかもしれない気がしたので)

親切な警備員のおじさん

女の人が緊急電話の人と話をしている間、横にいた警備の人が自分の持っていたリュックサックを机の上に置けというしぐさをして、カウンター横にあったコーヒーメーカーでコーヒーを入れて渡してくれた。

この警備の人は私が女の人と話し合っている間、ずっと横でニコニコしながら話を聞いていた人のよさそうなおじさんだった。

電話を代わり担当者から説明を聞くと、どうも「デポジット」というのは宿泊部屋の保証金のようなものでチェックインの時に支払いチェックアウトの時に返金される仕組みのようだった。電話を切り女の人に「OK、デポジット アンダースタンド」と言って100元を渡した。

これでようやく説明とチェックインの手続きが終わり部屋に行こうとしたら、横にいた警備の人がカードキーを持って先に歩きだした。どうもその人は部屋の案内係もやっているようだった。

警備員と一緒に近くのエレベーターで5階へ上がり自分の部屋まで案内してもらった。部屋の前まで来ると帰るだろうと思っていたら、カードキーを使って扉を開けて、中に入り電気を入れて、テレビ、エアコンのスイッチを入れてくれた。さらにテレビのチャンネルを切り替えてサッカーの試合の番組にしてくれた。何かとても親切な人だった。

ようやくチェックインと思ったら

宿泊所の受付カウンターの前になぜか机と椅子がありそこにまた別の警備の人が座っていた。チェックインの手続きは迎えに来た女の人が対応した。宿泊のことや部屋のことを中国語と、少しの英語で説明してくれた。予約変更の為部屋がシングルからダブルに変わったこと、料金は変わらずそのままだということなどの説明を受けた後、パスポートを渡した。

これでようやく部屋に行けると思っていたら「デポジット」のことを言われた。自分は「デポジット」という言葉を知らなかったのでわからず、女の人もそれが何かを説明しようとしてくれたがほとんど中国語なのでわからなかった。しまいには「Do you know デポジット?」と言われたので私は「No」と答えると女の人はあきれた様子だった。

「デポジット」の説明だけで20分くらい経ってしまいどうしようか困ったのでまた旅行業者の緊急電話に連絡することにした。電話はすぐにつながった。担当者の人が女の人に代わってくださいというので、電話を代わり説明を聞いてもらった。女の人は緊急電話の担当の人にいろいろ説明した後、自分に電話を渡した。