会場到着

しばらく走っていると突然運転手が何か話しかけてきた。何かあわてているようだったが、何を言っているのかわからなかった。出発前に旅行の情報サイトを見ていた時に、中国のタクシーでは高速料金は乗客が出すようなことが書かれていたので高速道路代の代金かと思い紙幣を出すと、違うようなしぐさをしたので、紙幣ではなくコインが必要なのかなどいろいろ片言の英語で聞いてみたが、わからなかった。

しばらくすると高速道路のゲートのようなところに入り、そこで運転手はチケットを受け取り、タクシーは高速道路のような道をだいぶ走った後、高速道路の出口のような所で代金を払って出た。

時々運転手は何かを伝えようと私に話しかけてきたが、中国語がわからないので困っていたようだった。私もいろいろ片言の英語で何のことか聞いてみたが、一向に通じないので、運転手もあきらめたのか「OK、OK」と言って話すのを止めてしまった。たぶん高速道路の料金のことだったのかもしれない。

高速道路の出口のような所を出た後は、信号のある一般道路をタクシーは走った。この辺りもほとんど日本と変わらないようだった。一般道路なので周辺に建物がたくさんあったが当然看板などの文字は全て中国語だった。

しばらくして目的のイベント会場の近くに到着した。急いでいたのでとりあえず会場の入口あたりに止めてもらい代金を支払った。

代金は150元ということだったが、途中高速道路代があったので多めに200元を払ったところ運転手はすごく喜んで「シェーシェー」と言っていた。多く払いすぎたかもしれない・・・

タクシーで行く

タクシー乗り場を聞くといっても中国語が話せないので日本を出る際、空港にあった本屋でいろんな場面での文例が載っている中国語の本を買って持っていた。その中に丁度タクシー乗り場を聞く文例があったのでその文を指して見てもらったところ「A8」と言ったのでそちらに向かった。

A8付近に行くと、空港側には車がなかったが。道路を挟んだ向かい側に何台か車が止まっていたので道路を渡って行ったら、案内係のような人が2人いたので止まっている車はタクシーか聞いてみると、そうだというので先頭の車に乗り込んだ。

広州空港に着く前に飛行機の中でタクシーに乗ることを想定して運転手に行き先を伝えるために紙に「I want to go to イベント会場名」と書いておいた紙を見せて「ハウマッチ」と聞いた。すると運転手はその紙に150元と書いたので「OK」と言って車を出してもらった。イベント場所は日本の漢字と同じだったので漢字で書いた。

タクシー乗り場を出て少し走り出すと、辺りには中国風の建物がいくつかあったが、他はかなり近代化されていて道路も整備されて高速道路もあり、日本のどこかの地域を走っているようだった。

広州空港に到着

広州空港に到着して空港の通路を歩いている時に時計を見ると20時11分だった。

すでにイベントが始まる時間を過ぎていたので、当初は地下鉄で現地に行く予定だったが止めてタクシーで行くことにした。

広州空港は上海の空港と違ってセキュリティがそんなに厳しくなかった。中国国内線の為か、それとも単に空港から出るだけの為だったのかもしれない。飛行機を降りて長い通路をまっすぐ行くと出口があり、そこに警備の人が3人ほどいたが何のチェックもせずただ立っているだけだった。

警備の前を通り過ぎて1階に降りたらすぐに空港の出口があり、前は道路に面していた。道路に沿ってバスの停留所が英字と数字を組み合わせた記号の順に並んでいた。

バス停があるなら近くにタクシー乗り場もあるだろうと思い見回したが、バスが何台か止まっているのは見えたがタクシーは見あたらなかった。

もう少し先に行ってタクシー乗り場を探そうかと思ったが急いでいたので、空港を出たところに警備員の人が立っていたのでタクシー乗り場がどこか聞いてみた。刺又(さすまた)を持って立っていてとても怖そうに見えたが笑顔でやさしい対応だった。

広州へ向けて出発

搭乗口が閉まりバスがターミナルに沿って走り出した。近くにたくさんの飛行機が止まっていた。バスはしばらくターミナル側を走っていたので近くに自分が乗る便も止まっていると思ったが、ターミナルを離れて滑走路を横切りターミナルの向側のところに止まっている飛行機のところに行った。


バスがターミナルの端まで来た

飛行機の近くでバスが停車したが、搭乗するには一旦バスを降りて飛行機のそばに止まっていたタラップのついた車のところに行きそこから搭乗するようになっていた。すごく近くで飛行機を見ることができた。タラップに乗る際はエンジンを間近に見ることができた。


いったんバスを降りて


飛行機に乗り込む

飛行機は日本から乗ったものに比べると小さめで通路は一つで右側に2列席があった。

出発は17時5分の予定だったが飛行機が動き出したのは20分ぐらいだった。すぐに離陸するのかと思ったらゆっくりとしたスピードで20~30分ぐらい滑走路のあたりを移動した後、途中で止まってなかなか離陸しなかった。結局17時50分くらいにようやく離陸した。滑走路が開くのを待っていたのかもしれない。上海からの出発もまた遅れてしまった。

飛行機が離陸するときは揺れがあり少し怖かった。

飛び立つ際に雨がパラパラと降っていたが、飛行機の高度が上がると夕方の時間だったので窓から強い夕日の光がさしてきた。

飛行機が安定するまで少し怖かったが、ある程度高度が上がり安定した飛行になると気持ちも落ち着いた。上空では揺れはほとんどなかった。

この飛行機は液晶画面が上から降りてきてすべて同じ番組が写されるようになっていた。何かのコマーシャルやよくわからない番組などが写っていた。

広州行きの飛行機待ち

搭乗口の入り口がある方の壁はガラス張りなので、近くに止まっている飛行機が見えた。そのすぐ前を作業車や移動用のバスも走っていた。1階の搭乗口では飛行機が搭乗口から離れたところに止まっていて、飛行機に乗るために搭乗口から移動用のバスで行くようになっていた。

搭乗口の横にある時計を見るとやはり自分の腕時計より1時間遅れていた。案内の時間だと自分が乗る便はまだだったので待合の椅子に座って待つことにした。

たくさんの待合席が並んでいたがところどころ椅子の間に充電用のコネクタが設置されていた。WiFiルータの充電ができると思い空いているところを探した。搭乗口に近いところは多くの人が座っていたので少し離れたところで人があまり座っていないところに座って充電した。


充電コンセント

搭乗口の横の時計が16時40分くらいになると搭乗口の前に列ができ始めたのでトイレに行ってから並んだ。しばらくすると移動用のバスが搭乗口の前に着いて入り口が開けられたので、バスに乗り込んだ。バスは日本で見るバスに比べて幅が1.5倍くらいあり、扉も3か所あり、つり手もあってまるで電車のようだった。そのため多くの人が乗れるようになっていた。窓側に座席があったがほとんどは立って乗っていた。このバスはたぶん飛行機の作業用の車両を改造したものかもしれない。


運転席の幅が広い


近くに飛行機が見える

搭乗口の変更

搭乗口横の案内板を見ると自分が乗る便は次の次で、入り口が開く時間までまだ時間があった。どこかに何か食べに行こうかと思いふと上を見上げるとスターバックスの看板があった。上のフロアにあるみたいなので上がることにした。少し通路を戻ったところにエスカレーターがあり上がることができた。

上がるとそんなに広くはなく飲食店が4店あった。そこにファミリーマートもあった。店は小さいが看板はファミリーマートだった。スターバックスもあったが思ったより入り口が狭く、店内も狭そうだったので入ろうかどうしようか考えるため店と店の間の柵のあるところに行き外の景色を見ていた。そこからは外にある飛行機が周辺のガラス越しに見ることができてとても景色がよかった。

上海浦東国際空港内
外の景色がよく見えた

上海浦東国際空港内
狭そうなスタバ

結局スターバックスには入らずにファミリーマートでサンドイッチと何かのジュースを買って食べた。しばらくして時間がよくわからないのでまた搭乗口の方へ行った。

上海浦東国際空港内
ファミリーマートで買ったサンドイッチと何かのジュース

下に降りて搭乗口の横にある案内板を再度よく見てみたら、自分の乗る便の番号がなく、C224搭乗口に変更になったと書かれていた。あわててC224搭乗口に行くことにした。案内板を頼りに歩き始めたが、C95搭乗口に来るため端まで歩いてきたところを逆に戻ることになった。再びかなり戻ったところようやく1階への矢印が出てきた。

上海浦東国際空港内
せっかくT2の端まで行ったのにまた戻りようやくC224への案内が出てきた

1階に降りるとそこはそんなに広くないがいくつかの搭乗口とお店があった。中央にはたくさんの椅子が並んでいて時間待ちができるようになっていた。C224搭乗口を見ると入り口が開いていて入れるようになっていたが、案内を見ると前の便の人が乗るところだった。

上海浦東国際空港内
C224の入り口

ターミナル2搭乗口エリアの端まで行く

自分が乗る飛行機の搭乗口はC95だったので案内板を頼りに歩いていくとT2の一番端の方にあった。昨日はT2とT1の間の通路を散々歩いたがまた歩かされることになった。T2の搭乗エリアはかなり長く、多分1~200メートルくらいはあったかもしれない。

上海浦東国際空港内
何のオブジェかと思って近づいてみると

上海浦東国際空港内
金魚?かと思ったら鯉だった

上海浦東国際空港内
さらに行くと待合席にオブジェが

搭乗口へ行くため歩いていたら後ろから5人乗りくらいの電気自動車が走ってきた。搭乗口までかなり遠いところもあるのでこのような車を走らせているようだ。大きさは軽自動車ぐらいあるがオープンカーで屋根やドアがなかった。

通路に人が多いので時々警告音を鳴らしていたがその音がなぜか日本の自転車によくついているベルの音で「チリンチリン」と鳴っていて少し変な感じがした。

ところどころに移動歩道もあったが歩くことの方が多かった。だいぶ歩いてようやくC95搭乗口の近くまで来た。そこは大きな円形の空間になっていて、周りはガラス張りで搭乗口がいくつかあり、たくさんの椅子が並べられていた。

近くに設置されていた時計を見ると時間がなぜか1時間遅れの14時になっていた。たしか航空会社のカウンターに行ったのは15時過ぎだったのだが・・・単に時計が遅れていただけなのかもしれない。

再びターミナル2へ移動

いまT1エリアのマクドナルドにいるのだが航空券はT2の3階で受け取ることになっていたのでT2まで移動するのに時間がかかると思い行くことにした。

通路には途中に移動歩道が一部設置されているが、歩くだけのところも多くかなり不便だ。移動の途中トイレに入った。

通路の中間にファミリーマートがあったので入ってみた。中には日本と同じようにお菓子や弁当、おにぎり、飲料などが置いてあった。日本のお茶やウーロン茶もあった。そこでおにぎり1個とお茶を買った。

T2の入り口に入る前に休憩するための椅子があったのでそこで座っておにぎりを食べたがあまりおいしくなかった。味が日本とはだいぶ違っていた。お茶は日本と同じだった。お茶は少し飲んだだけでT2に持って入ろうとしたがペットボトルは持ち込みダメみたいだったのであまり飲まずにゴミ箱に捨てた。

T2エリアに入ったら時間が15時になったので広州行きの便の航空券を受け取るため航空会社のカウンターに行った。カウンターにはすでに若い女の子が何人か並んでいたが、その子たちの発券に時間がかかりだいぶ待たされた。あまりにも時間がかかるのでその後ろに並んでいた夫婦の男性が怒って受付をしていないカウンターのところに行き別の受付の人に何か文句を言っていた。

ようやく自分の順番になったので、昨日便を変更した時に渡された用紙と航空券予約用紙、パスポートを受付に渡して発券してもらった。受付の人から昨日飛行機の到着が遅れたことや、便を変更したこと、他にもいろいろ聞かれたが言葉がわからないので適当な返事をしたら受付の人がめんどくさそうになってようやく航空券を出してきた。(広州行きがどうのこうのと言っていたようだがよくわからなかった。ちなみに広州のことを中国語でゴンジャンと言っていた)

航空券を受け取り近くのゲートから入り搭乗口へ行くため2階へ降りた。

マクドナルドで休憩

T1にはファミリーマートやサブウェイなど日本でなじみのある店がいくつかあるのだが先程ATMを探しているときに3階の奥の方にマクドナルドの看板があったので何か食べようと思い3階の奥の方へ行った。

3階の奥にはマクドナルドのテーブルと席だけがあり、注文するカウンターは2階の方で階段で降りられるようになっていた。

カウンターで37元のチーズマックバーガーセットを注文して食べた。日本で食べるのと同じ味だった。ただお店の対応がすごくだらだらした対応でこの点は日本とは違っていたが待ち時間はそんなに長くなかった。それと気になったのはトレーにハンバーガーやドリンクなどを置く配置がいい加減でなぜか右寄りに置かれていて左側が空いていた。

けれどもやはりマクドナルドは世界的な会社なのでお店の椅子やテーブルなどは日本のように統一されたものが置かれていた。それに比べて昨日のキングバーガーは椅子やテーブルが統一されておらずところどころに違うものが置かれていた。

ハンバーガーを食べているときに時計を見ると13時54分だった。航空券の受け取りの受付け開始の15時までもう少しここに居ようかどうしようか考えていたら、店員の人がトレーを片付けに来た。日本ではセルフでやるのだがこれも中国式なのだろうか。

ATMを探す

しばらく待っていると、公安の帽子をかぶった人が窓口の横に来て警備を始めた。公安の人をこんなに近くで見たのは初めてだったので少し緊張した。警備と言っても日本の警備員のようにただ窓口の横に立っているだけで、時々通行人から何かを聞かれたら案内をしているだけだった。

ようやく自分の順番になり窓口でクレジットカードが使えるか聞いてみたがダメとのことだった。窓口で聞くのはあきらめて、もしかすると知っているかもしれないと思い横にいた公安の人にカードが使えるキャッシュマシンがないか聞いてみた。するとここの3階のDライン(搭乗口)の奥のキッチンライフという店の右側にあると言われたのでそこに行った。同じ3階のフロアですぐ近くだったが先程探した時にはそこへは行かなかった。行くと普通に動いているATMがあった。

日本のATMのように画面にタッチするとパスワード入力の画面になったが文字が中国語なのでわからない。画面の下の方に「日本語/英語」と書かれたボタンがあったのでそれをタッチすると日本語表示になった。あとは画面の指示通りに操作して無事お金を出すことができた。これからどんなトラブルがあるかわからないのでとりあえず1000元出した。日本円で1万円ぐらいだろうか?