空港からマイクロバスで出発

待っているとマイクロバスが到着したので乗り込んだ。しばらくするとさらに数人乗り込んできて全部で5・6人くらいになっていた。いわゆる乗り合いバスのような感じだった。

その後も2度ほど停車して人を乗せた後空港を出て、高速道路みたいなところに入っていった。車の運転はかなり荒く、スピードも時速100Kmを超えていたと思う。 自分は車の免許を持っていて運転もするのだが、追い越し、車寄せ、クラクションをよく鳴らすなど、日本と比べてかなり荒っぽかった。

車で20分ほどいったところでようやく宿泊所についた。カウンターでは車で10分ほどだと聞いていたが、ここに来るまで車はかなり速度を出していながら20分もかかっていたので実際は空港からだいぶ遠いところだったのではないかと思う。

宿泊所は日本ではラブホテル(モーテルとも言うのか?)ぐらいの大きさでそんなに大きくなく階も2、3階くらいのようだった。空港を車で出るときに気がついたのだが上海空港周辺は雨で車を降りたときも雨が降っていた。

宿泊所のカウンターで一人一人並んで受付をし、パスポートチェックの後、部屋の鍵を渡された。チェックアウトは朝9時ということだった。

今度は別の女の人が

通信はできるようになったが今度はスマートフォンやWiFiルータのバッテリーが少なくなってきた。一応大容量のモバイルバッテリーを持って行っていたのだがそれも長く使うことはできない。できればどこかに泊まって充電することができればと思いうろうろしていたら、先程とは別の太った女の人が声をかけてきた。

飛行機の予定を聞いてきたので明日の夕方だと答えると、あなたは宿泊を必要としていると言って、近くにあったカウンターの所に連れていかれた。何か怪しい感じもしたが、自分もちょうど宿泊所に泊まりたいと考えていたのでついていくことにした。

カウンターに行くと宿泊費は286元であると言われた。空港内にあったホテルは500元なので半値で安く、場所は空港内ではなく車で10分ほど行ったところにあるということだった。

いくら持っているか聞かれたので200元ほどだと答えると、カードとか日本円はないのかと聞いてきた。自分はカードを持っていない(実はカードを持っていたが怪しかったのでないと答えた)が、他に日本円で千円持っていると答えた。

するととりあえずその200元を出してと言われて出すと、その女の人はそれを取り上げてどこかに直した。そして残りは日本円を両替して明日の朝10時頃このカウンターにもってきてと言って電話で宿泊の手配を始めた。

それから私にカウンターの近くで待っていてと言ってどこかに行ってしまった。カウンターの近くで5分ほど待っていると同じように宿泊所を紹介されて来たと思われる夫婦がやってきて、別の案内の人と一緒に1階の車の乗り場まで行った。

お腹が減った

これでとりあえず当面の問題は解決したが、翌日の出発までまだまだ時間があるので、どこか人気のないところで寝ようかと思い、適当な場所を探すため再び通路を行ったり来たりしていたら、お腹がすいてきた。

T2エリアでキングバーガーの看板を見た覚えがあった。確かT2の2階の出口あたりだったと思いそちらに移動した。再びT2の入り口でセキュリティチェックを受けて入ったところで隅の方に看板を見つけたのでお店に入った。

お店のカウンターで何かよくわからないバーガーセットを注文して食べた。セットについていたイカリングの油がよくないのかとてもしつこかった。またハンバーガーを食べていたら魚か何かの小骨が出てきた。どのような調理をしているかよくわからないお店だなと思った。

キングバーガー
食べ終わったときの写真(食べる前の写真は撮り忘れました)

お店の中は広々としてテーブルもたくさんありそんなに混んでいなくて 落ち着けるところだったので2時間ぐらい(夜の10時ぐらいまで)休憩していた。もう少し長く居るつもりだったがお店の冷房が強く寒くなってきたのでお店を出た。


キングバーガーで座った席の近く

とりあえず何かを食べることができて落ち着いてきたのだが、まだまだ時間があるのでどうしようか考えながら 入国手続きをした後に出てきたT2エリアのあたりでうろうろしていた。

ようやくネットに接続

地べたに座ってしばらくスマートフォンの設定をいじっていると設定画面の「通話設定」の中にある「エリア設定」を「GSM/UMTS(海外)」に設定したところようやく無事ネットに接続できるようになった。この設定はルーターの説明書には書かれていなかった。

すぐにIP電話アプリを使って 宿泊所を予約した業者の緊急の連絡先に連絡をした。緊急用の電話の為かつながるまで30分ほど待たされた。

当初の予約が飛行機の遅れで行けなくなり、チェックインの予定を明日の夜11時(イベントが終わってから行くので遅くなるだろうと思い)に変更してもらえるかどうかを現地の宿泊所に確認してもらった。

しばらくして業者から連絡があり、チェックインの変更は大丈夫ですが宿泊日数変更による減額については昼の担当者に聞いてくださいとのことだった。どうもこの緊急用の連絡先は昼と夜とでは担当が異なるようだった。夜はあくまで緊急用としての対応なのだろう。

空港内通路を行ったり来たり

浦東国際空港はかなり大きな空港でターミナル1と2(以後T1/T2と省略)があり、100~200Mくらい離れたところを3本の長い通路でつながっていた。通路からT1/T2に入る直前には金属探知機でのセキュリティチェックがあった。(空港に到着したのはT2の方だった)

3本の通路を行ったり来たりしてようやく空港の通路の途中にあったホテルの入り口を見つけた。入り口を入ってすぐにあった受付で1泊いくらか聞いてみると500元と言われた。隣にマッサージのみの店もあったがそちらも安くして500元と言われたので宿泊することはやめた。
出発前にそんなにお金は使わないだろうと思っていたので300元ぐらいしか両替していなかったのだ。

ホテルからまた通路に戻り元のT2の方へ向かった。何度も通路を行ったり来たりして疲れてきたので、少し休憩することにした。T2へ向かう途中3つの通路を横に交差する通路が何か所かあり、そこに少し広々としていたところがあったので隅の方で休憩することにした。そこで再度スマートフォンの設定を確認してみることにした。

上海浦東国際空港の通路
このような通路が3本あります

上海浦東国際航空
通路の下には道路が通っていました。

他の方法を探す

電話を切った後、その女の人はこの後どうするか聞いてきた。私は空港内で留まることを言うと、ホテルブッキングするか聞いてきた(ホテルブッキングというのは宿泊予約のことだろう)。がそもそもその女の人が誰でどのような人なのかわからなかったので断った。

また何か問題があったら聞きに行くのでどこに行けばいいか聞くと、その女の人はどうも空港内2階奥のスタッフということでそこに来てくださいと言われた。

とりあえず女の人とはそこで別れて、WiFiルータの説明書にあるスマートフォンの設定を試すために空港内のどこか座れそうなところを探そうと移動した。1階のあたりに座れて人が少ないところがあったのでそこに行き、スマートフォンの設定を試してみたが駄目だった。

どうしようかと思っていたところ出発前に見ていたサイトで浦東国際空港内にホテルがあるということが書かれていたのを思い出した。もしかしたらホテル内の電話から国際電話が掛けられるかもしれない。それにスマートフォンやWiFiの充電ができると思い、そのホテルを探すことにした。

WiFiルータのサポートに連絡

そこでネットに接続する方法をWiFiルータのレンタル業者のサポートに連絡して聞くために公衆電話から国際電話をしようと思い公衆電話を探した。

しばらく空港内をうろうろしていたら公衆電話らしきものを見つけたのでかけようとしたら、女の人がそばに寄ってきてどこにかけるのか聞いてきた。 日本へかけたいと言うと「だめです、長距離は使えません」と言ったのでかけるのをやめた。

公衆電話から立ち去ろうとしたら女の人がついてきたので、WiFiルータを使ってネットに接続できないので日本のサポートに連絡を取ろうとしたということを説明した。すると女の人は自分のスマートフォン(たしかアイフォンだった)で連絡を取ろうと言ってくれた。そこでWiFiルータについていた説明書にあったサポートの連絡先番号にかけてもらった。

説明書には2つ電話番号があったが、最初にかけたところはつながらず、2つ目の番号にかけたところサポートにつながった。電話ではWiFiルータの通信状況を遠隔で見るのでかけ直すと言われた。かけ直すと言われても、このスマートフォンは自分のものではないのでそのことを言うと、説明書にあるトラブル対応を試してみてくださいと言われたので、とりあえず試しますと答えて電話を切った。

かけ直してもらおうかとも思ったが、電話の最中に女の人が横で「国際電話高い、高い」と日本語で言っていたので、これ以上迷惑はかけられないと思いかけ直してもらうことはやめた。

問題発生

航空券の受け取りは翌日の15時からということだが出発は翌日の17時なので空港で24時間待ちになってしまった。
空港を出て上海の街に行ってどこかで泊まろうかとも思ったが、下調べもしていないし、どこに行けばいいかもわからないのでとりあえず空港内に留まることにした。

しばらくして宿泊所の予約を変更しないといけないことに気がついた。本来、今日の夜に広州に到着しチェックインするはずがチェックインができなくなり宿泊予定も1泊になってしまうのだった。連絡をしておかないと予約がキャンセルになってしまうので、旅行会社の緊急連絡先に連絡をしてみることにした。

通信手段としては海外で使えるWiFiルータを レンタルで持っていっており、WiFi経由でネットに接続してスマートフォンのIP電話アプリを使う予定だった。

WiFiルータを取り出して電波の状態を見ると、バーが2つぐらいになっていて電波は受けているようだったのでスマートフォンの接続設定をして使おうとしたのだがなぜかネットに接続することができなかった。

WiFiルータのレンタルは以前台湾に行ったときにも使ったことがあり、その時はスマートフォンの接続設定をすれば何の問題もなくすぐに使えていたので、今回も同様に使えると思っていただけにどうしようか困ってしまった。

ネットに接続できないというのは大きな問題だった。IP電話が使えない上に、出発前に旅行に関するいろいろな情報をエバーノートに入れておいたものが見られないということもあった。

次の便への変更

仕方ないので次の広州行きの便がないか聞いたところ、「ワンフライト」(1日1便)と言われた。

ということは次の便は翌日の17:05発19:40着だけということで24時間待ちということに・・・

ショックでしばらく呆然として、これからどうしようかとカウンターの前で立ちすくんで考えていたら、受付の人が自分が持っていた航空券予約用紙を要求してきたので手渡すと何かの説明が書かれた紙を渡して、明日これをもって航空券を受け取りに来てくださいと言った。どうも翌日の便に変更してくれたようだった。

ありがたかったのですが、よく考えてみると明日広州空港に19時40分に到着しても目的のイベントが19時30分から始まる上に、広州空港から会場まで1時間以上かかるため会場には21時ぐらいの到着になるので、全然間に合わないことになってしまうのだった。

当初の予定では1日早く現地に行き翌日の昼間は観光でもしようと思い航空券や宿泊所を確保していたので日程としては行くことができるのだが、肝心のイベントの時間に間に合わないようでは行く意味がなかったのだけれども受付の人が勝手に(親切に?)便を変更してくれたので仕方なくそのまま現地に行くことにした。

1日目:昼:日本出発→夕:上海空港着
2日目:夕:上海空港発→夜:広州空港着→夜:?イベント→夜:宿泊所チェックイン
3日目:昼:宿泊所チェックアウト→夕:広州出発→夜:上海空港着
4日目:朝:上海空港発、昼:日本帰国

ようやく出発したが・・・

14時20分頃飛行機が到着し搭乗口の入り口が開き飛行機へ乗り込むことができた。

14時40分頃ようやく出発した。上海浦東国際空港に到着したのは自分の腕時計では17時15分頃だった。乗り継ぐ予定の飛行機は17時05分だったので出発の時間が過ぎてしまっていた。

もうだめかと思っていたら上海浦東国際空港に到着して空港にある時計を見ると16時20分となっていた。

よく考えると日本と上海の間には1時間ほどの時差があり上海は日本より1時間遅れているので、日本時間で17時ということは上海では16時なのだ。ということは17時の飛行機に乗れるのではないかと思い、入国手続きを済まして空港内に入ると急いで次の便の航空会社のカウンターに聞きに行ったが、飛行機の搭乗受付がクローズとなっており乗ることができなかった。

もう少し早くカウンターに来ればよかったのかもしれないが乗り継ぎのためにはいったん入国手続きをしなければならず、そのために手荷物検査やパスポートチェックなどでいちいち並ばなければならないので時間がかかってしまった。

それに上海浦東国際空港はかなり大きな国際空港なので移動するのも大変で、人も多く待ち時間も長くなってしまった。