手持ちの現金が残り少ない

しばらくソファーに座っていろいろ考えていたのだが、昨日宿泊の為に200元使い手持ちの現金が数十元しかないのでどこかでお金を出さないといけないことに気が付いた。

両替所に行けばお金が出せるのではないかと思い通路の途中にトラベレックスという両替所があったのでそちらに向かった。がそこでは両替は現金のみでカードから日本円を出して現金に換えることはできないとのことだった。カードを使えるところを聞いたらT1の3階にATMがあるとのことなのでそちらに行くことにした。

T1の3階に行くと真ん中あたりに中国銀行の窓口の横にATMが2台あったが1台は電源が入っていなかった。もう1台は画面に何かメッセージが出ていて使用できないみたいだった。

しかたないので他にATMがないかT1の2階あたりも探してみたがなかった。中国銀行の窓口の人に聞こうと思い戻ってみたら、窓口に2,3人並んで待っていたのでそこに並んで待った。2,3人だからすぐだろうと思っていたがなぜか1人にすごく時間がかかっていた。多分外貨の両替などで手間のかかる手続きがあったのかもしれない。

あまりにも待ち時間が長いのでT1以外にATMがないか探そうかと思ったが周辺を見回してもなさそうだし、また通路を行ったり来たりするのも嫌なのでもう少し待つことにした。

周辺を眺めながら時間待ち

空港内はセキュリティーや公安の人がしきりにうろうろしている。T1、T2に入る前には必ず金属探知機でのチェックと荷物のチェックがある。昨日も何度か通路を行ったり来たりした時にそこを通ったが自分の場合は特に問題はなかった。ただ出るときは何のチェックもなく出ることができるみたいだった。チェックのやり方が大雑把な感じでさすが中国だなという気がした。

それと当たり前だがほとんどが中国人で、話す言葉も中国語がほとんどだ。空港スタッフの人は少し英語が通じるがやはり中国語が中心みたいだ。

ここ上海だけかもしれないが中国人の気質はかなり強いみたいだ。特に女の人が気が強そうであまり人目を気にしないようだ。

浦東空港は3つの階があり、3階が出発エリアで、2階は到着エリア、1階は車の乗り場になっていた。自分が到着し、入国手続きを済まして出ていくとそこは荷物受け取りレーンが何か所もある広い空間となっていた。昨日乗り継ぎの為にどこへ行けばいいかわからなかったので近くにいた人に聞くと「アウトサイドアップステア」と言われたのだが、乗り継ぎをするためにはその広いところから一旦一般のエリアに出て再度3階のエリアに行きチケットを受け取り飛行機に搭乗しなければならないのだった。

昨日のカウンターへ

空港には9時30分頃着いた。10時まで時間がないのですぐに昨日のカウンターのところに行こうと思いT2の2階に向かって歩き始めた。バスが到着したところはT2の端の方だったのでかなり歩くことになった。

カウンターの近くまで来てみると、人が3人しかおらず、前日の女の人とは違う人がいたのでカウンターの前を通り抜けて、昨夜行ったバーガーキングの店の前まで行きどうしようか考えた。遠目にカウンター周辺を見るとスーツを着た男女がうろうろしており、近づきにくい雰囲気があった。

相手が日本人であれば前日の状況を説明するのだが、中国人なので説明することができない。近くに休憩するためのソファーがあったのでそこに座ってどうするか考えることにした。

このカウンターの人たちは空港の正式なサービスとしてやっているのだろうか、それとも空港内で勝手にやっているのだろうかなどといろいろ考えていると何か怪しい気もしてきた。日本とはやり方が少し違うけれどもこれが中国式の空港のサービスなのかもしれない。

前日の女の人がカウンターに来れば行こうと思ったがその人を見ることはなかった。結局10時を過ぎてしまい女の人も来ないのでカウンターに行くことはやめてソファーに座ったまましばらく過ごすことにした。

再びマイクロバスで空港へ

外にはすでにマイクロバスが止まっていたので、乗り込んだ。来る時と同様に他にも何人か(5~6人くらい)乗り合わせていた。

昨日車で来た時は夜だったので周辺がよくわからなかったが、帰りは天気も良く周辺の景色がいろいろ見られた。辺りには大きなビルもなく、都心ではなく郊外のような感じでひと昔前の中国のようなのどかな感じの街だった。上海というとビルが立ち並ぶ近代的な街のイメージがあったが、ここは都心部からかなり離れたところだったのかもしれない。

上海の郊外
マイクロバスで空港へ戻る時に撮影

帰りのマイクロバスの運転もかなり荒かった。高速道路では他の車をどんどん抜かしていったので多分時速100Kmは軽く出していたと思う。宿泊所を出てすぐの交差点では前の信号が赤でもまがっていた。

帰りも20分ほどで空港に着いた。帰りは天気が良く明るくて空港全体を見渡すことができたので写真を撮っておいた。

上海浦東国際空港
だいぶ空港の近くまで来た

上海浦東国際空港
上海浦東国際空港内にあるホテル

バスはT1とT2の入り口あたりで停車したが、昨日宿泊所を紹介してもらったカウンターに10時に行くことになっていたのでT2のところで降りた。

謎の宿泊所をチェックアウト

翌日の朝モーニングコールがあった。自分の腕時計を見ると7時だった。腕時計の時間は、昨日空港に着いたとき見た時計が1時間遅れだったので、それに合わせていた。9時までまだ2時間があるのでもう少しゆっくりできるなと思いテレビをつけて見ていた。

ここに宿泊できたおかげでスマートフォンやモバイルバッテリーに充電することができた。ただWiFiルータの方はなぜか充電できていなかった。電源がOFFになっていなかったためか充電できる状態になっていなかったのかもしれない。

昨日この部屋に入った時は夜で窓の外に明かりがなく暗かったので景色が見えなかったのだが、窓の外を見てみると宿泊所のすぐ横に川が流れていた。この川の流れる音が昨日の夜聞こえていたみたいだ。川の向こうにはビニールハウスのようなものがあったがそれが何のためのものはわからなかった。

自分の腕時計では9時までまだ時間があったが早めに出発の準備をしておこうと思い、出していた服や小物などを片付け始めた。片付けがすこし落ち着いたところで、自分の腕時計ではまだ9時になっていなかったがチェックアウトを知らせる電話が掛かってきた。まだカバンに入れていないものが少しあったので慌ててすべてカバンに入れて部屋を出て1階のカウンターのところへ行った。

宿泊所ではとてもよく眠れた。ベッドも大きくて快適だった。日本のホテルと比べるとどうかと思うところもあったが、空港内のホテルに比べて安くてよかったと思う。ただ後から何か別に請求されるのではないかという不安が少しあったが(例えば電気代、クーラーの使用代等)そんなことは何もなく、チェックアウトすることができた。

部屋は意外に快適

鍵はカードキーになっていて、ドアのところにカードをかざすと扉の鍵があいた。部屋には電気のスイッチがなくて慌てたのだが、部屋を入ったところにカードを挿しておくところがあり、そこにカードを挿している間だけ電気がつくようになっていた。カードを挿すところからすぐにカードを取り出すと電気が消えてしまうのでおかしいと思いそれで使用方法が分かった。

部屋のなかは思ったより小綺麗でおしゃれな感じだった。けれどもよく見ると日本のホテルとは違い雑なつくりのところもあった。

上海浦東国際空港
テレビは液晶でした。

上海浦東国際空港
ダブルの部屋で部屋は広々

上海浦東国際空港
手洗いのところ

部屋の電気を入れると換気扇が回っているだけで少し暑かった。クーラーがあったのでスイッチを入れるとすぐに涼しくなった。テレビもあったのでリモコンでスイッチを入れてしばらく見ていた。

当然すべて中国語なのだがなぜか中国語の字幕が出ていたのでそれを見ていたら日本語と同じ漢字がたまにでてきてなんとなく放送の内容がわかり面白かった。

疲れていたのでそのまま寝ようかと思ったが、空港内をさんざん歩き回り汗だくになっていたのでシャワーを浴びることにした。シャワーを浴びて下着を着替えるとさっぱりすることができた。

そろそろ寝ようかなと思い部屋の時計を見ると12時を過ぎていたのでテレビを消して寝ることにした。ふとベッドの下を見ると小さな虫がいた。最初はゴキブリかと思ったがよくみるとオケラだった。オケラは自分が小さいときに見たことがあったが最近は見なかったので何か懐かしい気がした。

その後、電気をすべて消して、キノコが2つ並んだ変な形のスタンドの明かりだけつけて寝た。 夜の間どこからか一定の間隔で「ブー」という小さな音が聞こえていたがそんなに気にもならなかった。外は雨が降っていたせいか水の流れる音がずっとしていた。

空港からマイクロバスで出発

待っているとマイクロバスが到着したので乗り込んだ。しばらくするとさらに数人乗り込んできて全部で5・6人くらいになっていた。いわゆる乗り合いバスのような感じだった。

その後も2度ほど停車して人を乗せた後空港を出て、高速道路みたいなところに入っていった。車の運転はかなり荒く、スピードも時速100Kmを超えていたと思う。 自分は車の免許を持っていて運転もするのだが、追い越し、車寄せ、クラクションをよく鳴らすなど、日本と比べてかなり荒っぽかった。

車で20分ほどいったところでようやく宿泊所についた。カウンターでは車で10分ほどだと聞いていたが、ここに来るまで車はかなり速度を出していながら20分もかかっていたので実際は空港からだいぶ遠いところだったのではないかと思う。

宿泊所は日本ではラブホテル(モーテルとも言うのか?)ぐらいの大きさでそんなに大きくなく階も2、3階くらいのようだった。空港を車で出るときに気がついたのだが上海空港周辺は雨で車を降りたときも雨が降っていた。

宿泊所のカウンターで一人一人並んで受付をし、パスポートチェックの後、部屋の鍵を渡された。チェックアウトは朝9時ということだった。

今度は別の女の人が

通信はできるようになったが今度はスマートフォンやWiFiルータのバッテリーが少なくなってきた。一応大容量のモバイルバッテリーを持って行っていたのだがそれも長く使うことはできない。できればどこかに泊まって充電することができればと思いうろうろしていたら、先程とは別の太った女の人が声をかけてきた。

飛行機の予定を聞いてきたので明日の夕方だと答えると、あなたは宿泊を必要としていると言って、近くにあったカウンターの所に連れていかれた。何か怪しい感じもしたが、自分もちょうど宿泊所に泊まりたいと考えていたのでついていくことにした。

カウンターに行くと宿泊費は286元であると言われた。空港内にあったホテルは500元なので半値で安く、場所は空港内ではなく車で10分ほど行ったところにあるということだった。

いくら持っているか聞かれたので200元ほどだと答えると、カードとか日本円はないのかと聞いてきた。自分はカードを持っていない(実はカードを持っていたが怪しかったのでないと答えた)が、他に日本円で千円持っていると答えた。

するととりあえずその200元を出してと言われて出すと、その女の人はそれを取り上げてどこかに直した。そして残りは日本円を両替して明日の朝10時頃このカウンターにもってきてと言って電話で宿泊の手配を始めた。

それから私にカウンターの近くで待っていてと言ってどこかに行ってしまった。カウンターの近くで5分ほど待っていると同じように宿泊所を紹介されて来たと思われる夫婦がやってきて、別の案内の人と一緒に1階の車の乗り場まで行った。

お腹が減った

これでとりあえず当面の問題は解決したが、翌日の出発までまだまだ時間があるので、どこか人気のないところで寝ようかと思い、適当な場所を探すため再び通路を行ったり来たりしていたら、お腹がすいてきた。

T2エリアでキングバーガーの看板を見た覚えがあった。確かT2の2階の出口あたりだったと思いそちらに移動した。再びT2の入り口でセキュリティチェックを受けて入ったところで隅の方に看板を見つけたのでお店に入った。

お店のカウンターで何かよくわからないバーガーセットを注文して食べた。セットについていたイカリングの油がよくないのかとてもしつこかった。またハンバーガーを食べていたら魚か何かの小骨が出てきた。どのような調理をしているかよくわからないお店だなと思った。

キングバーガー
食べ終わったときの写真(食べる前の写真は撮り忘れました)

お店の中は広々としてテーブルもたくさんありそんなに混んでいなくて 落ち着けるところだったので2時間ぐらい(夜の10時ぐらいまで)休憩していた。もう少し長く居るつもりだったがお店の冷房が強く寒くなってきたのでお店を出た。


キングバーガーで座った席の近く

とりあえず何かを食べることができて落ち着いてきたのだが、まだまだ時間があるのでどうしようか考えながら 入国手続きをした後に出てきたT2エリアのあたりでうろうろしていた。

ようやくネットに接続

地べたに座ってしばらくスマートフォンの設定をいじっていると設定画面の「通話設定」の中にある「エリア設定」を「GSM/UMTS(海外)」に設定したところようやく無事ネットに接続できるようになった。この設定はルーターの説明書には書かれていなかった。

すぐにIP電話アプリを使って 宿泊所を予約した業者の緊急の連絡先に連絡をした。緊急用の電話の為かつながるまで30分ほど待たされた。

当初の予約が飛行機の遅れで行けなくなり、チェックインの予定を明日の夜11時(イベントが終わってから行くので遅くなるだろうと思い)に変更してもらえるかどうかを現地の宿泊所に確認してもらった。

しばらくして業者から連絡があり、チェックインの変更は大丈夫ですが宿泊日数変更による減額については昼の担当者に聞いてくださいとのことだった。どうもこの緊急用の連絡先は昼と夜とでは担当が異なるようだった。夜はあくまで緊急用としての対応なのだろう。